本編の詳細データ
本編の説得の背骨を補う詳細——創業者の実績、メニュー全品、仕入れ・サプライ、感応度・下方分析、チーム、物件、リスク・Q&A・ロードマップ。各章の冒頭から本編へ戻れます。数値は本編と完全に一致。顧客価格は税込。投資家向け数値は注記の通り。
創業者の詳細
本編「需要の証拠」を支える発射台の源泉——連続起業家の実績と、後発が買えない初速をつくる人脈。
梅田 茂利(Shigeto Umeda)
BookYou株式会社 代表取締役 / 1982年4月生まれ

20年以上IT領域で起業・システム/サービス設計・資金調達・事業売却を重ねてきた連続起業家。広告テクノロジーでの売却を経験する一方、東京ナイトライフの富裕層ネットワークの中核に身を置いてきた。
Opt(現デジタルホールディングス)へ売却
この過程で、東京の主要ナイトクラブ・バー(Celavi・V2・Zouk・Raise・GoldBar 等)の経営者層と深い人脈を築いた。インバウンド富裕層に人気の店舗を広くカバーする。
一晩で数十万〜数百万円、時に1,000万円規模を消費するVIP層と、相互に送客し合える関係を持つ。この人脈がそのまま立ち上げ期の集客に転換され、開業初日は有名人を招いた投稿イベントで一気に火を点けられる——これが発射台の実体(¥30万級 約100組の数値内訳は本編「発射台」章)。
ナイトライフに加え、インフルエンサーマーケティング領域にも強い人脈を持つ。有名人・トップインフルエンサーに来店・投稿してもらう導線を確保でき、開業時のブランディングと UGC 拡散を自前で点火できる(SNS拡散は本計画の非対称アップサイド)。
▶YouTuber「ヒカル」のチャンネルでマーケティングを実施▶ 動画を見る予約システム・顧客管理(CRM)・SNS広告運用・マーケティング基盤を、創業者が一人で設計し実装する。広告テクノロジーでの経験を直接活かし、開発の外注・広告代理店コストをかけずに、データドリブンな集客を内製で高速に回せる。
仕入・サプライ
本編「勝ち筋」の堀を物理で裏打ちする——活の物理スループットと、投資家供給で構造的に確保する3つの仕組み。
仕入れ — 活の供給を構造的に確保する
活の物理スループット — 投資家供給で構造的に確保
活タラバ・毛蟹は冷凍と違い供給が細く『数』は金で買えない——これを確保できるかが事業の生命線で、確保できれば年¥1.5億超を供給する。最初に活の希少ルートを押さえるのは他都市が真似できない堀=投資家(Partner)の食材供給リターンの基盤。なお年約15トンは廃棄・サイズアップ込の年間仕入総量(殻・廃棄ロス・サイズアップ分・生バー/アラカルト前菜のボイル量用を含む)で、提供ベースは約0.67kg/cover(=原価ドライバー)。
⚠ ヘッジは二重:(1)非ロシアの活フロア契約で供給途絶を切り離す、(2)重量課金=時価メニューで活タラバ高騰を秤で見せ客へ透明転嫁(依存度・感応度の数値は上のチップ、詳細はリスク章)。
本編『都市比較』の棒グラフは倍率と活カニ入手可否だけを示す。各都市が東京と比べて割高または不可能になる理由は下記(食材アクセス・賃料・人件・工事・許認可のスタック)。
無制裁+漁場に最寄り+円安(¥160/$)。家賃・内装/工事・地元和食人材・活カニ供給が東京内で完結し、最も低い成立単価で『本物の活・巨大カニ』を出せる。
活カニ自由・自由港で食材は海外最安寄り。ただし尖沙咀級の旗艦賃料は銀座を上回り、日本人シェフ招聘・活け簀/MEP・高級内装の初期現金まで見ると東京単価では同利益率が残りにくい。
活カニ合法だが空輸+死減で食材が上がる。賃料単体は立地次第で抑えられても、EP賃金水準、日本人シェフ招聘、活け簀/MEP、高級fit-outで開業現金は東京より重い。
活カニ無制裁だが最長空輸+高温管理で食材・死減リスクが最大。和食人材は住宅+渡航込みで招聘、活け簀設備・厨房・高級内装の輸入依存も重く、無税だけでは東京単価に戻らない。
制裁でロシア産不可・希少アラスカ産のみ。食材は非同等の代替、工事/fit-out・組合労務・O-1級人材招聘・住宅/渡航で、同条件の再現は非同等かつ開業現金が大きい。
ロシア産禁輸+大陸横断の活空輸。五番街級家賃、世界最高水準の工事費、組合労務、和食人材割増が重なり、東京単価では同品質/同利益率が成立しにくい。
ロシア産は35%追加関税、活の巨大カニ輸入インフラも弱い。New Bond級賃料、欧州上位の工事費、Skilled Worker要件(£41,700以上)で、立上げ現金も運営単価も東京を大きく上回る。
出典: 米OFAC(ロシア産 crab 第三国加工後も禁輸)/ 英35%追加関税 / FAO GLOBEFISH(ロシア crab はアジア再配分)vs 日本の合法輸入。家賃/工事: Cushman Main Streets 2025 + Turner & Townsend/JLL 2025-26。為替 USD/JPY≈160。 一次出典の詳細は 裏付け(/evidence) へ。
基本ケース第3期=床稼働70%(ダイニング)/ 全席ブレンド66%(=年間カバー÷〔48席×322日×回転1.25〕、個室は1回転/夜)。必要客数 約12,800名/年(1日約40名)。 訪日「1回¥100万円超」の高付加価値旅行者は必要客数の約46倍、東京の純金融資産1億円超のうち5億円超の世帯単独でも必要客数の約2.7倍にあたる需要規模。業界ベンチ: 健全稼働帯65-70%(70%超で好ましい)・fine dining 回転1.0(本店は18:00/20:30の2部制で1.25=やや強気)。需要規模(JNTO・NRI・観光庁)など一次出典の詳細は 裏付け(/evidence) を参照。
活カニを一片も捨てない — 廃棄ゼロの全部位活用
高価な活タラバ・毛蟹を、身から殻・味噌まで一片残さず商品化する。供給の堀(豊洲活×0.8で安く確保)の裏返し——確保したカニを無駄にしないことで、フードロスを抑えながら実効原価をさらに下げる。
結果:活カニ1杯から取れる売上を最大化し、廃棄コストとフードロスを最小化。供給の堀を『安く獲る』だけでなく『余さず使う』で二重化し、サステナビリティと原価優位を同時に満たす。
競合比較表と集客ファネル
違いは中身——見せ場もラグジュアリーな空間も海外には既にあるが、『和食の多彩な調理 × 全席テーブルサイドの刃物解体』をグローバルラグジュアリーの器で束ねた店は世界にゼロ。しかも同等の活タラバ4kgは海外で$700-1,320(≈¥11-21万・実勢)、東京は活カニ供給の優位で~¥9万と安い——だから東京だけが成立させる。
活ガニを主役にした超高級店は、世界で 3 つの様式に割れる。THE KING'S CATCH は、そのどれでもない交点に立つ。
和食の卓側技(きた福)は小箱・伝統に閉じ、モダン大箱(Water Grill)は和の技を持たず、アジアの秘伝ソース(大班樓)はカニ専門ですらない。和の卓側技を世界級のスケールに乗せた店は、公開情報・主要グルメガイド(ミシュラン/タベログ/Eater/The World's 50 Best 等)の範囲ではまだ確認されていない——THE KING'S CATCH が、その最初の一つを目指す。
市場の追い風:訪日消費のうち外食(F&B)枠≒¥2.07兆が体験価値を押し上げる(マクロ詳細は本編「商品DNA」)。
感応度・下方分析
本編「数字」の P&L・損益分岐を、悪材料が同時に来た場合まで直視する——ベアケース・滑走路・深夜ラウンジの許認可。
深夜ラウンジ — 同じ箱を“二毛作”する第2の収益
ディナー(〜23:00)後、同じ空間をDJの入る深夜ラウンジへ転換。厨房は使わず(深夜のBOH人件費ゼロ)、仕込み済みの軽食と酒だけでフロアが回る。家賃も内装償却も“すでに払い済み”——増分はほぼ純利益。
立上げは抑えめ:売上 ¥3,380万→5,200万、営業利益貢献 ¥1,410万→2,500万(第1期→成熟期)。
この貢献は損益分岐の計算に“数えていない”=ダイニングが約47%で黒字化した上の、純粋な上乗せ。だから下振れにも強い。
23:00–1:30の深夜営業はこの届出で運営。警察へ営業開始10日前に届出(許可制ではない=手数料無料・開業が速い)。深夜届出にも用途地域制限(近隣商業/商業/準工業/工業地域に限る・住居系不可)はあり、銀座8丁目=商業地域は適合。『特定遊興飲食店営業 許可』は更に都道府県告示の『営業所設置許容地域』に物件が極端に限定されるため取らない。
0時でDJの演出的プレイ(煽り・ダンスフロア・照明同期)を終了し、以降は録音BGMの一方向再生のみ。ダンスフロアは設けない。これにより『遊興』非該当の運用とし1:30まで酒類提供する想定。所轄警察(銀座8丁目=築地警察署)への事前相談で運用の最終確定をとる(運用責任は営業者)。
飲食店営業許可(食品衛生法・保健所)は開業前にHACCP対応の自治体届出と一体で取得し、深夜届出の前提とする。接待(特定客に付いての歓談・酌)は禁止——させると風俗営業化し深夜営業が崩れる。1:30閉店が採算上の最適(2:00延長は近隣・人件リスクが逓増し見合わない)。
ベアケース — 悪材料が“同時に”来たら
上振れだけでなく、稼働・客単・原価の下振れが重なった場合を直視する。ストレステストは保守的に“ダイニング単体”で行い、深夜ラウンジの利益(+¥2,500万/年)はバッファに数えない。ダイニング基本ケース ¥1.74億 から3ショックで営業赤字 −¥6,830万。重要なのは『どれだけ耐えられるか』。
⚠ 最悪(稼働51%+円高が同時)= −¥9,310万/年 → 運転¥3,500万は約0.4年。ここは即応ゾーン:賃料再交渉・人員調整・CF連動返済(=その年の営業キャッシュフローに応じて返済額が変動。儲かった年は多く・苦しい年は自動的に少なく返す)で借入返済が自動的に軽くなる。
チーム詳細
本編「数字」の人件費の中身——誰が・何人・いくらまで・いつ採用、そして最大依存リスク=総料理長の引き抜き設計。
人員計画 — 誰が・何人・いくらまで・いつ採用
人件費は第1期¥1.88億(売上の31%)→第5期¥2.25億(27%)。全席を客前で調理する体験のため厨房は料理人比率を高く取り、解体できる料理人は総料理長+副2名の計3名に限定(希少スキル)・その他の料理人は見せる仕上げを客前で、揚げ・炊き・出汁は厨房で担う。客前調理は銀のカート3台で行い、ピークは各カート1名=計3名が同時稼働。調理を15-30分ずつずらして卓を順次回せば、3台で全卓の劇場体験を捌ける。残る料理人は揚げ・炊き・出汁・生バー・盛り付けを厨房で担い、必要時カートを応援(FOHは約8席/人を少数精鋭・多能でカバー)。採用は開業の最難関(求人倍率2.5・離職29.9%〔宿泊飲食パート・令和6年雇用動向調査〕・特定技能2026/4新規封鎖)。料理長は物件契約より先に確保する。
総勢 約24名(BOH10+FOH14)。安価なアルバイト層を廃し“たくさん動ける”多能の正社員へ集約(少数精鋭・一人当たり昇給)。全席テーブルサイド・客前調理3カート・生バー・VIP解体を捌くサービス(FOH)を多能で固め、人件費を売上の約26%(第3期・日本公庫の西洋料理店帯)へ。財源はサービス料10%(=売上計上したサービス人員の原資)で、メニュー値上げなし・EBITはむしろ微増。役職表が P&L人件費 第1期¥1.88億(売上の31%)→第5期¥2.25億(27%)。見せる仕上げは客前・揚げ/炊き/出汁は厨房——いずれも調理ゆえ厨房は料理人比率の高い構成。なお床面積はFOH優位(客席最大化=FOH70%)。
⚠ 業界の逆風(離職率・特定技能封鎖)は上のリード文で述べた通り。常時複数名体制で属人リスクを排除し、総料理長の総報酬は持分+利益分配で市場超え(金銭化ロジックの詳細は付録チーム)。
総料理長の役割は、店の仕組みそのものを作り上げ、日々回し、料理全体のクオリティを統べること——秤の儀・全席テーブルサイド・解体の手順を"型"として設計し、SOPに落とし込み、チームを育てる。仕組みが体験を支えるから、特定の一人がその場にいないと成り立たない店にはならない。この業態の堀は『星級の皿』ではなくシステム(型 × 供給 × ブランド)——料理長個人には依存しない。優れた料理長は必ず確保するが、事業をその一人に賭けはしない=①最大リスク(人への依存)を消し、②アジア展開(JV)で増やせる土台になる(輸出するのはレシピではなく、訓練できる"ショーの型"=ベニハナ方式)。星は野心であって保証ではない——基本計画の売上には織り込まず、取れれば上振れ。現金年収は人件費計画(¥1.88億→¥2.25億)の枠内に固定し、市場を超える報酬は持分と利益分配で作る(固定費は膨らませない)。
ミシュラン掲載店の現/元料理長クラス。活ガニ×多彩調理を星級で実行できる本命。確度は中・費用は高
NY/香港/SG/ロンドンで『日本食×高級サービス』を体得済み。グローバルラグジュアリーの文脈が即戦力。帰国動機を持つ層
親方の下を出て初の総料理長ポストを探す野心層。最も口説きやすく cash も現実的=費用対効果は最良
¥30万級常連 約100組+著名人経由の紹介=最強チャネル・費用ほぼゼロ。最初に当たる
Nobu/COTE/寿司系 OB・領事館/JETRO 料理人ネットワークで帰国希望者を探す
ミシュラン掲載店の料理長へブラインド接触(採用費 ¥1,200万 ライン内)
メニュー/コース/仕入れ基準の最終決定権。親方の下では得られない器
カテゴリ#1・世界の空白に自分の名を刻む。きた福16席が星を取った=活ガニ業態で星は取り得る(保証ではない)
解体・テーブルサイド調理を crabManual 準拠の認証SOPに体系化。焼き場・仕込みのコミも段階認証してベンチを5-6名へ深める=属人リスクをさらに消し、JV『型を輸出』を本当に実装可能にする(レシピでなく認証オペを渡す)
星は皿の質のみで決まり、内装・サービス・解体ショーは加点されない(公式)。だから星を取るのは総料理長の腕。星は base に入れない——付いた場合のアップサイド=予約困難の強化(稼働/客単↑)+ 採用磁力(次のシェフが集まる)+ 出口のブランドプレミアム(評価倍率の上振れ)。
意匠 — 設計思想の詳細
本編は視覚(ロゴ・ONE LANGUAGE マトリクス・空間画像・意匠ボード)に絞ったため、設計思想の言語化はここで補足する。
和(巨大活カニの卓側解体という所作・菊花紋・輪の文様)を、洋(ギリシャ建築の幾何・クリスタルシャンデリア・黒大理石・レザー)の最高級意匠に乗せる。ロゴから空間・器・什器までを一つの言語(菊花 × ギリシャ雷文 × 黒 × シャンパンゴールド × 深紺)で貫く。
菊花紋・ギリシャ雷文・黒×金・深紺・真鍮・大理石。この語彙をすべての接点で反復するから、体験全体が一貫したラグジュアリーとして記憶され、模倣困難で価格に効く(=堀の実体)。
活カニ水槽を空間の中心に置き、中央18席、両サイド16席、VIP14席、ショーバー6席を一つの視線軸で結ぶ。ウォルナット、真鍮、黒大理石、レザー、金のシャンデリアを用い、料理を旨く見せる「グランド・グラマラス」を形にする。空間は世界の高級店と同格、中身は活カニ × 和食 × 全席卓側解体で束ねる。
店内に使用できる金属モチーフを 5 カテゴリ(クラウン / 菊花 / ギリシャ雷文 / 装飾フレーム / アクセントパーツ)で体系化。ロゴ・什器・壁面・床象嵌・小物まで、同じ語彙で一貫させる。
物件詳細
本編「物件と展開」を支える条件——天井高・2F中抜き・地下、そして4候補の7軸加重スコア比較。
物件の条件 — ワンフロア80坪+・天井高
見せ場は高さで決まる。基本はワンフロアで天井高のある80坪以上(月¥320万・坪¥3.5万級・共益込みを保守に見込む(より安い空中階は上振れ))。2フロアを借りて中央を抜き吹き抜けを自作する構成は、安く予算内で取れる物件があった時だけのオプション。地下も没入感の選択肢。COTE Miami 166坪/100席が同型スケールの実証。
総床 80-84坪(FOH 70% / BOH 30%)・最大54席=ダイニング~48席+見せるバー6席。ダイニングは中央の三角共有ソファ+丸テーブル3卓(各6名=ソファ3+椅子3)で18席、両サイドの8名壁ソファ・バンケット+四角フレックス卓(2〜8名可変)×2で16席、VIP個室2室(4席+10席)14席。見せるバー6席で待ちの一杯/ウォークインを捌く。可変フレックス卓で通路=銀の調理カート3台の動線を確保。厨房は仕込みと“目の前で出来ない調理”(揚げ・炊き・出汁)に絞った最小構成=BOHを締め客席(FOH)を最大化。全席から活カニ水槽が見える。
物件の選び方 — 要件で都心プレミアムから(銀座固定ではない)
銀座に固執しない。要件(ワンフロア80坪+・天井高・月¥320万級・重飲食可)を満たせば、銀座・麻布・六本木・青山・赤坂・虎ノ門・西麻布・渋谷恵比寿 等の都心プレミアムから選べる。下は7軸加重スコアの評価例(天井高×客層×賃料率を最重要化)——路面プライム(坪¥28万)は別市場で使わず、保守的に坪¥3.5万(月¥320万・共益込)で見込む——坪¥3万級の空中階を押さえれば上振れ。
きた福と同一商圏=あふれる需要直結 + 国内富裕と訪日両取り。ワンフロア80坪+の上層・地下が実在(B1重飲食可 坪¥41-44k)。複層が安く出れば2F中抜きも可
賃料最安(基準階 坪¥30,753・富士見坂B1 坪¥27,689)。三つ星『明寂』がB1=地下が忌避されない実証。¥30万級常連の地。訪日 は銀座より弱・非公開中心
恵比寿圏が最適だがやや郊外化。神宮前B1懐石居抜き等・60坪級が比較的厚い
2F中抜きが構造的に不可 + マス客と客層衝突 + 森ビルMD審査で本コンセプト非適合=非推奨
保証金約10-12ヶ月+礼金+仲介+前家賃=約13-16ヶ月分。物件取得費 ¥3,500-5,000万(総現金¥3.8-4.2億と整合)
床スラブ抜き=確認申請4トリガー(大規模模様替え/用途変更/竪穴区画 令112条/オーナー承諾)。検査済証+躯体改変OKが足切り。実現性: 銀座≧西麻布>渋谷≫麻布台(不可)
検討中の最有力候補(暫定)— JEWEL BOX GINZA 11階(賃貸テナント最高層)
本物件は要件(高天井・80坪+・重飲食可・新耐震)を満たす銀座8丁目の上層階。空室確認・契約条件は仲介経由で順次照会中。契約は料理長LOI・物件DD・契約条件交渉の通過が前提。最終物件は変更の可能性あり。

本物件は現在 検討中の最有力候補であり、契約は料理長LOI・物件DD・契約条件交渉の通過が前提です。最終物件は変更の可能性があります。掲載情報は仲介サイト等の公開情報に基づく暫定値で、最終契約条件は変動します。
リスク・Q&A・ロードマップ
本編「投資家へ」を補完する——リスクの triage と超え方、辛口投資家への回答、そして開業までの行程。
リスクと、その超え方
人材とHACCP(二重リング)は営業停止級の単一障害点。開業前に冗長化・CCP設計で潰す。下表が各リスクの超え方。
活タラバ原価ショック(食材費率の上振れ)
重量課金=時価で原価変動を客に透明転嫁(秤で見せ ¥/g)+ 北海道活/ロシア活/冷凍の三系統複線調達 + 蓄養生簀で安値仕込み
卸90%ロシア依存・密漁協定で+70%実績。飲料込み食材費率が42%→48%で稼働45%時 −¥3,300万 に転落
🔴 人材=最大の単一障害点
カニ料理シェフを3名以上(常に1名常駐)・焼き場/カニ捌き/生バーを複数名で冗長化。堀を『星級の皿』でなくシステム(型 × 供給 × ブランド)に置き特定シェフへの単一依存を構造的に低減(数値・チャネルは付録チーム)
養成10年・求人倍率2.5倍・特定技能(外食)は2026/4〜新規封鎖。人件費高騰倒産+76.2%・人手不足倒産+81.7%(2024 TSR・全産業)
🔴 HACCP=一発退場リスク
水槽を CCP 付き冷蔵製造設備として設計(温度/DO/アンモニア毎日記録)+ 入荷活ガニ48-72hで捌き切り + 交差汚染遮断 + 生食ネタ冷凍/生食用SOP
1件の食中毒で営業許可取消=即死。アニサキスは2024食中毒1位。HACCP違反は最大1億円罰金
業態淘汰圧(過去最悪の倒産環境)
プライムコスト(=食材費+人件費)を週次65-70%・FLR(=食材費+人件費+賃料の比率)75-80%に固定管理。生バー・クラフトバー(粗利75-85%)で原価補填。¥3万+を正当化できる超高級ポジで価格転嫁力を確保
2025飲食倒産1,002件(30年で初の1000超)=記録的な業態淘汰(東京商工リサーチ)。プライムステーキ は満席でも利益率が薄く少しの悪化で赤字に転びやすい薄利構造
訪日 単一市場依存と為替
開業初日から 二本柱:集客基盤(発射台) の国内常連 + 法人接待 + 在日エグゼで席50%以上を 埋める。外国人にはカニ高級店が未開拓=英語・SNS 導線で先行者利益を取る
中国客 実勢 −45〜57%・回復11-15ヶ月。140円台反転なら需要と客単が同時に削れる
🔴 活け締めを“残酷”と感じる客(特に欧米)
感動(生きた巨大カニを選ぶ+撮影)は全員。フロアは全席テーブルサイドの仕上げ・サービス(きた福方式)、生きたままの解体はVIP個室のみ=見たくない客は殺し場を見ずに食べられる設計。人道的処理(電気スタンで瞬時)
生体演出を嫌う層・動物福祉の批判・SNS炎上はゼロにできない。逆に『選べる配慮』を前面に出し弱点を強みへ転化する
見せ場 の 仕掛け疲れ(バズ減衰)
バズは KPI に置かず『バズ無しでも黒字、出たら青天井』の二層設計。集客基盤 は点火に使い、産地/漁師/職人の物語+火入れの技で裏打ち(見せ場+物語+技の三層)
話題先行型の高級業態が数年で大幅赤字・大量閉店に至った先例がある。バイラルは6-8ヶ月で減衰。『演出>中身』と見抜かれた瞬間に離脱
想定される反論と、回答
辛口投資家が最初に突く論点に、先回りで誠実に答える(都合の悪い感応度も隠さない)。
失敗したら全損では?
投資家は優先株でなく貸付=清算順位で株式より上位 + 口座分別・担保設定による管理(完全な倒産隔離ではない)で保護。特注設備ゆえ清算価値は限定的だが、厨房/水槽は中古リセール・居抜き譲渡で部分回収・段階投資で下振れ限定。
¥3.45億を開業後36か月で返せる?
二本立てで完済する。BookYou ¥2.80億は店からの初期包括運営報酬を原資に開業後36か月で完済、店 直接 ¥0.65億は店の累積営業CFで開業後36か月で完済(いずれも有利子)。開業前の準備期間(約12か月)は店が無収益のため返済は始まらない(実質据置)。保証金¥0.35億は戻る資産=敷金担保リファイ余地、黒字3年で銀行リファイも可能。
きた福(16席★)でダイニング~48席無星を保証できる?
あふれる需要は初速の証拠。恒常需要は反復来店・訪日・集客基盤の三層で支える。本店3倍規模(16→48席)=別物として保守設計。
活タラバの水槽斃死は原価にある?
斃死を仕入の数%でバッファ計上(時価転嫁の内側)。蓄養難度は複線調達(船直送+カタログ)でヘッジ。
株が薄まる(希薄化)のでは?
持株は設立時から BookYou 50% / Partner 50% で全期間不変(完済前後も変えない)。追加調達は銀行リファイを優先し、貸付の債権順位は不変。
活タラバのロシア90%依存は?
重量課金=時価メニューで原価高騰を秤で透明転嫁し、北海道活/ロシア活/冷凍の三系統で複線化。依存を解く鍵=世界調達網を持つ供給元(=出資する卸)自身が握る。
開業までのロードマップ
最長・最難フェーズは物件取得(ワンフロア高天井80坪+=基本、都心プレミアムで非公開中心)。先に発射台(常連・著名人)を仕込みつつ、12-15ヶ月で開業へ。
都心プレミアム(銀座/麻布/六本木/青山/赤坂/虎ノ門 等)でワンフロア80坪+高天井を相対取得。検査済証・躯体改変OK・電気/排気/床荷重を契約前 DD
重飲食許認可(2F中抜きを採る場合のみ竪穴区画 令112条)。グランド級内装の設計・職人ソーシング開始
内装施工・開放グリル/排気・活カニ水槽システム・捌き場。カニ料理シェフ3名以上 + 捌き/生バー/グリル 職人を複数名で確保
メニュー/コース確定・HACCP CCP・予約(Tock型)構築。発射台シーディング(常連 約100組+著名人)
招待制プレビュー(発射台 で満席・全額/値引きなし)→ PR一斉 → グランドオープン → Y1 立ち上げ
資金使途・成長(詳細)
本編「投資家サマリー」の資金使途Donutと5年Barsの裏付け——内装投資の配分内訳と、5年の利益積み上げの詳細。
投資 ¥2.5億 の配分(内装投資)
内装投資 ¥2.5億 の資産別配分(別表第一/二準拠・本編「意匠」のコスト内訳と同一の数値)。設備(電気・給排水・空調・厨房・水槽)が大半を占めるため、総石・無垢真鍮を全面に回す『CG完全再現』は上位仕上げ(¥3億〜・確実な確約は¥3.3-3.6億)の領域。¥2.5億は見せ場に集中した value-engineered 版=目標予算で、保証金・運転資金は別枠。
税務・法務の但し書き:BookYou の税務上の繰越欠損金(¥2.8億・別表七〔=繰越欠損金の明細書〕で確定)の範囲で、店から受け取る初期包括運営報酬の益金を相殺する。Partner→BookYou(¥2.80億)・Partner→店 直接(¥0.65億)はいずれも有利子(独立企業間金利)。50:50持株(設立時から不変)・関連当事者間取引の独立企業間価格・初期包括運営報酬の役務性は税理士で確定する。投資家の供給事業との競合有無を含む座組みは協議のうえ確定する。
5年の成長カーブ
ダイニング~48席 + 見せるバー6席(最大54席)の積み上げ。利益は食(活カニ)の粗利が最大の土台、その上に全卓ドリンク粗利(≈¥1.46億・73%率)+ VIP個室2室の室料(¥2.8万/¥5.4万)が利益率を押し上げる。集客基盤(発射台)で Y1 から黒字(¥1.07億)。
上振れ=高稼働×プレミアム客単×高粗利ドリンクの操作レバレッジ(第3期で『収支』の上振れ点に一致)。第5期で利益率 26→35%。
フロア稼働55%・個室稼働45%(ダイニング~48席=埋めやすい)。発射台(→ 発射台章)が初日から席を埋め、初年から黒字。利益率は開業コスト(PR/研修/活カニ斃死の学習 ~¥3,000-4,000万)で定常時(25-26%)以下に圧縮。値引き一切なし・Tock型前払いでノーショー圧縮。
フロア64%・個室62%。本格黒字化(全卓ドリンク粗利¥1.26億が上乗せ・予約困難ブランド化)。
フロア70→74%・個室72→82%(ほぼ満席=予約困難)。VIP個室2室の室料(¥2.8万/¥5.4万)で年¥1,490万→1,750万(従来水準で堅め計上)、ドリンク粗利¥1.38億→1.46億。総額¥3.45億は3期(36ヶ月)で全額返済し第3期末に投資家完済
利益の源泉(売上mix + 食/ドリンク/室料の粗利貢献)は 本編「数字」#economics を参照。
スケール(詳細)
本編「スケール」のベンチマークと、発射台が“育つ”資産へ転じるネットワーク・フライホイール。
ベンチマーク補足とネットワーク・フライホイール
Wolfgang's(運営元 WDI グループは連結 ¥319.5億・159店)・Nobu・COTE は、純フランチャイズでなく『持分 保有 + 運営掌握 JV』(アジア比率が高い)で多店舗化してきた。本当の大金は ロイヤルティ でなく運営会社 持分 の売却(Nobu は評価額 ~$1.3B 規模へ成長)。全店が活カニ業態で利益率を保ち、出店は活カニが成立する市場に限定。EBITDA は本部 ロイヤルティ を含めて積む。
高単価エリート(大口客+著名人+訪日富裕層)が集まる場の所有=発射台が"使う"資産から"育つ"資産へ。
エリート集積→格式・排他性・再来→予約困難が自己強化
人脈深化→JVパートナー・追加資本・一等地・人材・著名人バズの調達力
貸切イベント・会員制・提携=追加収益/出口の選択肢













